住宅の外壁はだんだんと劣化が見られることから、新築から約10年を目安にして外壁塗装を行わなければなりません。業者に依頼をし、その途中で洗濯物を庭やベランダなどに出してもよいのか気になる人も多いものです。
外壁塗装は外壁や屋根などに塗料を塗ることになり、万が一ベランダや庭に洗濯物が干してある場合には、どんなに注意していても、塗料が飛び散り付着してしまう可能性があります。
塗料を塗る以外にも、高圧洗浄を使い洗い流して泥水がはねてしまったり、下地の補修で木くずが付着してしまうことがあるかもしれません。
場合によっては業者が外に干してもよいということがあるでしょう。しかし業者がよいと言ってくれても、庭やベランダに干してある状態だと、塗料がはねないかどうか普段よりも細心の注意を払わなければなりません。何もない状態であればすぐに終わるのに、そっと塗ったり細かく塗るなど時間も手間もかかってしまいます。このようなことから、外壁塗装工事中には業者の許可が得られたとしても、できる限り庭やベランダに干すのはやめた方がよいでしょう。
アクリルやウレタンなどの塗料を使って屋根や壁、あるいは様々な物を塗装する際には、その塗料を希釈して使いますが、その希釈剤としてシンナーが使用されます。このシンナーは強い臭いがするのですぐにわかりますが、長く吸い込んでいると身体に害があるので注意が必要です。軽度の場合は吐き気やめまい、頭痛などが起こり、長期的にシンナーを吸い続けると、ノイローゼや呼吸困難、さらには男性不妊症などに陥る可能性があるようです。
そうならないためにも、塗装をする際には防塵防毒マスクや活性炭入りの不織布マスクなどをして、吸い込まないようにする必要があります。防塵マスクだけだと塗料が吸い込むのは防ぐことができますが、シンナーは防ぐことができません。また、壁の塗り替えの場合は、自宅の中にも臭いが入ってきます。そのため換気が必要になってきますが、塗装している最中に窓を開けるわけにはいきませんので、換気のタイミングには注意が必要です。